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食品業界×AI

【食品業界×AI】食品製造業界における人工知能の活用事例4選

2020-05-08

(更新: 2021-03-02)

技術
AI
AI開発

目次

食品加工業界では、近年の人工知能の発展により、食品の選別、安全衛生の維持、新商品の開発、サプライチェーンの強化など、あらゆる面で大きな恩恵を受けています。

しかし、機械が行う業務の監視・最終チェックや古い機器の修理やメンテナンス、新しい食品のための創造的なアイデアを生み出す等の仕事はAIが単独で行うことは現状の技術では難しいため、AIが完全に人間に取って代わることはありません。

元々食品業界でのAI活用は他のビジネスと比べてハードルが高く、その理由は、食品は衛生面での安全性の問題があるため、ブラックボックス化しがちなAIによる完全自動化には一定の限界があるためです。

万に一回でもAIの判断誤りにより食中毒等の問題が起きてしまうと、消費者の信頼を失い、ビジネスとして成り立たなくなってしまいます。
したがって、判断の結果の最終チェックを人間の監督者が行うなど、AIと人間が協働して業務を効率化していくことが重要となります。

下記で紹介するように、現在食品業界でAIが活用しうる余地は多く残されています。

食品業界でのAI活用事例

近年食品業界ではAIの導入が少しずつ進んでおり、現状は以下のような活用例が一般的です。

品質管理
在庫管理
衛生管理
商品開発

品質管理では、色違いの生鮮食品や異物をAIが自動で選別することで、食品品質を保ちながら作業員の負担を軽減することができます。また、生鮮食品を取り扱う施設で最も時間のかかる工程の一つに食品の仕分けがあります。例えば、AIで原料となる生鮮食品をサイズ別に選別することで、どの商品にするべきかを決定する工程を自動化することができます。

在庫管理は、典型的なデータ分析技術を導入するだけでも、仕入れ量の最適化等が実現できます。また、近年先進国において社会問題となっているフードロスについても、AIをサプライチェーンマネジメントに活用することにより、需要に合わせた食品生産量のコントロールが可能となるため、問題の解決に一歩近づけることができます。

衛生管理では、例えば海外の事例では、AIを搭載した監視カメラが作業員のマスクや帽子の着用状況を検知して、アラートを発するなどの機能が実装されている例があります。

商品開発については、クリエイティブ思考が求められる分野であり、必ずしもAIが得意な領域ではありませんが、消費者の味の好みをモデル化し、新しい味に対する反応を予測するために、機械学習と予測アルゴリズムを使用している事例があります。熟練者のセンスだけに頼るのではなく、データを人口統計学的なグループに細分化することで、企業がターゲット層の嗜好にマッチした新製品を開発するのを支援することができます。

なお、東京大学大学院教授でAI研究の第一人者である松尾豊先生は、ディープラーニングの活用について、「考えれば考えるほど、「食」に最も可能性がある」とされています。

「眼をもった機械」による食のグローバルプラットフォーム:
日本の新たな産業競争力の実現へ
・少子高齢化しており、労働力が不足している。
・ディープラーニングが解決策になり得る。
・考えれば考えるほど、「食」に最も可能性がある
⇒日本は食文化を高め続けることで勝ち続けられる。
– 日本は消費者のレベルが高い。みんな食にうるさい。(極めて重要な資産)
– 試算によると2000兆円という超巨大産業。「眼をもった機械」の活用を考えたとき、突出して巨大。
– 日本人のもつ美意識、清潔さ、丁寧さ、相手の反応を気にするところ、時間に正確なところなど、食文化に向いている。ものづくりも強い。日本が勝てるイメージがある。

出所:食品産業における人工知能の可能性 東京大学 松尾 豊

まとめ:食へのAI活用のチャンスが多く残っている

食品業界においては、一般的な事例をとっても、品質管理、在庫管理、衛生管理、商品開発など多くのAI活用可能性と、大きなビジネスチャンスがあります。

一方で、日本国内においてAIが実際に導入された事例はまだまだ多くありません。

ご関心があれば、是非PoCから始めてみることをお勧めします。

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